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「留学」のつづき
 セブンイレブンを見つけた時に、その近くにマクドナルドがあることも確認していました。外観は日本のマクドナルドのそれとほとんど変わりありませんでした。だから私は親しみを感じながら店内に入って行きました。しかしレジを見ると、なんとさっきの黒人女性がいるではありませんか。…いや、少し違います。ええ、よく見ると全然違います。ところが、私はすでにまた例の鼻の穴の中の暗闇に吸い込まれそうになっていました。これはきっとトラウマにちがいありません。
「何にしますか?」
と、けだるそうに彼女は私に声をかけてきました。
「バニラ(アイス)をお願いします」
と、注文すると、
「はあ〜?」
と、返されました。私は昔日本がアメリカに占領されたことを無意識に思い起こしていたかもしれません。妙な敗北感に浸っていました。
「英語が通じないのか、それともなめられているのか…」
と、心の中でぼやきながら、それでも諦めずに
「バニラください…」
と、恐る恐る再び注文したのですが、
「ああ、わかりました」
と、今度はまともな返事が返ってくるではありませんか。
「バニラはいけるな」
私は一つアイテムを手にした気分でした。
「ひとつひとつ学んでいけばいい。」


  私は商品を受け取り、窓際の席に向かいました。周りの人は、東洋人がいるからといって気にかけている様子もありませんでした。私は席に着くと何気にカップをつかみ、そしてゆっくりとバナナシェークを口にしました。
「今度はバニラがバナナか。でも、さっきよりましか…」
私は再び敗北感に浸っていました。
 

 
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